前節、主力の離脱が相次ぐ中強敵シェフィールドUに無失点で勝利。この勝利によって、4位の座をキープし、いよいよ今シーズンも残り2戦となった。すでにリバプールの優勝は決まっているものの、CL争いはここ数年でおそらく最も熱い展開となっている。レスターも年が明けるまでクラブ史上2度目のCL出場は確実視されていた。しかし、半年がたった今、CL出場圏内の4位に位置しており、後ろからユナイデットが猛追したことによりついに勝ち点で並ばれてしまった。しかし、散々な結果にもかかわらず運良くまだ4位に位置することができている。そこで残り2試合、レスターがCLに出場するための条件を紹介する。これを参考に残りの2試合を楽しんでいただきたい。
各チームの今後の日程
まずは、残り2節の日程を確認する。
勝ち点63で3位につけているチェルシーは、37節はアウェイで王者リバプールと、38節はホームで6位ウォルバーハンプトンと対戦する。どちらも今季一貫性のある戦いを見せているだけに、チェルシーは苦戦を強いられることになるだろう。
勝ち点62で4位につけているレスターは、37節はアウェイでトットナムと、38節はCL争いのライバルマンチェスターユナイデットとホームで対戦する。レスターも残り2試合はBIG6のチームが相手となっており、厳しい戦いになりそうだ。
勝ち点62で5位につけているユナイデットは、37節はホームでウェストハムと、38節は先ほど述べた通りアウェイでレスターと戦う。今季は15位と苦戦したウェストハムだが、ここ5戦で3勝しており、この間チェルシー戦で3得点、ノリッジ戦で4得点、ワトフォード戦で3得点と高い攻撃力を見せている。ユナイデットも厳しい戦いになるはずだ。
6位のウォルバーハンプトンは前節のバーンリー戦で引き分けたことで勝ち点56となり、CLラインの4位とは6ポイント差と辛うじて可能性があるように見える。しかし、4位のレスターと5位のユナイデットの直接対決があり、どちらかのチームは最低でも勝ち点1を得るため、CL出場は不可能となった。そのため、CL出場争いはチェルシー、レスター、ユナイデットの3チームに絞られた。
また、チェルシーとユナイデットは20日にFAカップ準決勝を行う。そのため、日程的にはレスターが有利と言えるだろう。
レスターがCLに出場するための条件
それでは、早速レスターがCLに出場するための条件を紹介する。5位のユナイデットと直接対決があるため、そちらの試合をベースに考える。また、現状得失点差はレスターが31、ユナイデットが28、チェルシーが15である。勝ち点が並んだ場合はこの得失点差が入れ替わらないものとして考える。
直接対決に勝利した場合
レスターが直接対決に勝利した場合、レスターの勝ち点は65となり、ユナイデットの勝ち点は62である。そのため、レスターが37節敗れて、ユナイデットが勝利したとしても勝ち点は65で並ぶため、直接対決に勝利することができれば、得失点差が入れ替わらないという条件付きで37節の結果に関わらずCLに出場することができる。
レスター 37節:◯ or △ or ● 38節:◯
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チェルシー 37節:◯ or △ or ● 38節:◯ or△ or ●
ユナイデット 37節:◯ or △ or ● 38節:●
直接対決で引き分けた場合
レスターが引き分けた場合、レスターもユナイデットも勝ち点は63となる。ここからは37節のレスターの結果によっては、チェルシーとユナイデットの結果に左右されるため、37節の結果の場合分けをする。
レスターが37節に勝利した場合、ユナイデットが37節で勝利したとしても勝ち点は66となるので、先ほどの条件付きでCLに出場することができる
レスター 37節:◯ 38節:△ (66)
⇩⇩⇩
チェルシー 37節:◯ or △ or ● 38節:◯ or △ or ●
ユナイデット 37節:◯ or △ or ● 38節:◯ or △ or ●
レスターが37節で引き分けた場合、ユナイデットやチェルシーの結果に左右される。なお、チェルシーは直接対決が無いため、37節と38節の結果の組み合わせによって、順位が左右されるため、表記の仕方を37節の結果/38節の結果とする。(37節勝利、38節敗北の場合◯/●とする。)※ユナイデットとチェルシーの条件のどちらかが当てはまればレスターはCLに出場することができる。
レスター 37節:△ 38節:△ (64)
⇩⇩⇩
チェルシー △/● or ●/△ or ●/●
ユナイデット 37節:△ or ● 38節:△
レスターが37節で敗れた場合もユナイデットやチェルシーの結果に左右される。チェルシーの表記の仕方は引き分けた場合と同じ。
レスター 37節:● 38節:△ (63)
⇩⇩⇩
チェルシー ●/●
ユナイデット 37節:● 38節:△
直接対決で敗れた場合
レスターが直接対決で敗れた場合、レスターは勝ち点62のまま、ユナイデットは勝ち点が65となる。直接対決で敗れた場合も、レスターがCLに出場することができるかどうかは、チェルシーとユナイデットの結果に左右されるため、37節の結果の場合分けをする。
レスターが37節に勝利した場合でも、ユナイデットやチェルシーの結果に左右される。チェルシーの表記の仕方は先ほどと同じ。
レスター 37節:◯ 38節:● (65)
⇩⇩⇩
チェルシー △/△ or ●/△ or △/● or ●/●
ユナイデット 37節:● 38節:◯
レスターが37節に引き分けた場合の勝ち点は63。ユナイデットは直接対決で勝ったことで勝ち点65となるため、レスターがユナイデットを上回ることは不可能。
レスター 37節:△ 38節:● (63)
⇩⇩⇩
チェルシー ●/●
レスターが37節に敗れた場合の勝ち点は62のまま。ユナイデットは直接対決で勝ったことで勝ち点65となり、チェルシーはすでに勝ち点が63あるのでCLに出場することは不可能となる。
まとめ
レスターがCLに出場することができる条件を整理する。表記の仕方は
37節の結果/38節の結果とする。また、得失点差が入れ替わる可能性のあるレスターとユナイデットの勝ち点が並んだ場合は※をつける
レスター◯/◯ & △/◯→無条件OK
レスター●/◯ & ◯/△→基本的にはOK(ユナイデット◯/● or ◯/△は((※)))
レスター△/△→ チェルシー△/● or ●/△ or ●/● or ユナイデット△/△(※) or ●/△
レスター●/△→ チェルシー●/● or ユナイデット●/△(※)
レスター◯/●→チェルシー△/△ or △/● or ●/△ or ●/● or ユナイデット●/◯(※)
レスター△/●→チェルシー●/●
レスター●/●→5位以下確定
となる。
チェルシー、ユナイデットの日程や、対戦相手の状況を考慮すると、ラスト2試合で勝ち点2はmustだと考える。ユナイデットに勝利することがbestだが、現状ユナイデットは好調であるため、スパーズに勝利することのほうが楽なはずである。スパーズに勝つことができれば、ユナイデット戦は引き分け以上でいいという余裕も生まれ、負けたとしても、チェルシーが勝たなければOKであるため、他力に頼る割には比較的選択肢が多い。この状況を作るためにも、直接対決はもちろん重要だがスパーズ戦の勝利は同じように重要である。そのため、スパーズ戦は何としても勝利したいところだ。
また、現状のレスターは内容も結果もお世辞にも良いとは言えない。しかし、2連勝しなくても自力で4位以内を確定させることができ、1勝1敗や2引き分けでもライバルチームの対戦相手が強敵かつ、他力に頼る割には比較的選択肢が多いというのはかなり恵まれている。レスターがCLに出場することは十分可能であるため、ロジャース率いるレスターがクラブの歴史を作ってくれることを期待したい。
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