日本時間20時30分、レスターはアウェイで17位ワトフォードと戦う。見やすい時間帯なのでリアルタイムで観戦される方も多いのではないか。順位は大きく上回っているが、決して楽観視できない相手だ。かつてレスターを奇跡の残留に導いたピアソンが12月にワトフォードの監督に就任してからチームは生まれ変わった。そんな一戦を迎える前に、いくつかの情報を紹介していく。
この試合で達成されるかもしれない大記録
シーズン中断前のアストンヴィラ戦で2ゴールを挙げ、プレミアでのゴール数を「99」に伸ばしたバーディー。100ゴールの大記録まで残り1つに迫り、記録達成の期待が高まる。記録達成は時間の問題だが、このことを頭に入れておくとよりこの試合を楽しく見れるのではないか。
ちなみに、レスターに所属してプレミアリーグで100ゴールを記録した選手は一人もいない。それどころか、2番目にゴールを記録したのは39ゴールのマフレズ。バーディーがここまで99ゴールを挙げたことがどれだけすごいのかお分かりいただけただろう。
プレミアリーグ全体に目を向けても、100ゴールを記録した選手は僅か28人。その多くの選手がビッククラブに所属していたが、中堅クラブで100ゴールを挙げるのは本当にすごいことだ。しかもバーディーはまだプレミアに202試合しか出場していない。先ほどの28人は全員202試合以上出場しているので、バーディーは少ない試合で効率よく100ゴールを記録することになる(28人の中には202試合より前に100ゴールを記録した選手もいるが)。バーディーの1試合当たりの得点率は0.49で、これを上回る100ゴール以上を記録した選手は僅か6人。バーディーの決定力のすごさを物語っている。
ちなみに現在プレミアリーグに所属していて100ゴール以上得点を取っているのは、アグエロとケインだけ。プレミアトップレベルのストライカーである。
監督のブレンダンロジャースも、ワトフォード戦が監督として200試合目の節目になる。これは北アイルランド人監督として2人目の記録だ。
ピアソンが就任してからのワトフォード
現在残留争い真っ只中のワトフォード。12月にピアソンが就任するまではワトフォードが真っ先に降格が決まるとほとんどの人が考えていた。ピアソンが就任し、直後のアウェイリバプール戦で2-0で敗れたものの互角に戦い、ホームでマンチェスターユナイデットに完勝。すると完全に勢いに乗り、ユナイデッド戦を含む6戦で4勝2分。その前の17戦で僅か9ポイントしか得られなかったが、この6戦で14ポイントもゲットした。
その後やや勢いは弱まり、直近の7戦で1勝しか挙げられなかったものの、その1勝はホームで無敗を続けていたリバプールを相手に得たもので、大きな自信を得た。
さらにホームでは圧倒的な強さを誇っていて、ピアソンが来てからのホーム6戦で得た勝ち点は13。直近ホーム6戦でのこの記録はリバプールの18に次いで2番目の記録。また、今季ホームでのクリーンシートの数は7で、バーンリーに並んでトップの記録。ワトフォードはホームで強さを誇っている。
最近のレスターVSワトフォード
レスターがプレミアに昇格してからの直近11戦の対戦成績は、レスター7勝、ワトフォード3勝、引き分けが1つ。対戦成績はレスターが上回っているが、ワトフォードホームに限ると、レスター1勝、ワトフォード3勝、1引き分けで負け越している。しかもワトフォードとのアウェイ戦は3連敗中ですべて2-1で敗れている。唯一勝ったアウェイ戦も、奇跡のシーズンにマフレズの個人技で奪ったゴールによって辛くも1-0で勝利した試合だった。アウェイ戦に限ると、レスターはかなり苦手としている相手だ。
レスターを助ける無観客試合
しかし、本日行われる試合はアウェイではあるが無観客試合。移動距離が相手に比べて長いことや、使い慣れてるスタジアムでないことなど、アドバンテージが全くないわけではないが、間違いなく観客がいないことはレスターにとってかなりプラスに働く。前述した通り、ワトフォードはホームのレスター戦に限らず、今季ホームでは圧倒的な強さを誇っている。
仮に通常通り観客がいる状況だと、レスターは相当苦戦していたはずだ。しかし、観客がいないことで相手のクオリティーも本来のものと比べて下がるだろうし、レスターもアウェイサポーターがいないことで落ち着いてプレーするこができるはずだ。この試合だけを見れば、無観客という環境がレスターにとって大きな助けになることは間違いない。この状況をうまく利用して、ワトフォード相手に勝ち点3をゲットし、この試合で苦手意識を払拭してくれることを期待したい。
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